発送代行業者は「送料」で選ばない──インポーター・インボイス・関税の基本

発送準備が整ったら、商品を米国AmazonのFBA倉庫へ発送する。

一般的には、関税の元払いに対応したクーリエを利用することが多い。直接クーリエと契約する方法もあるが、私は発送代行業者を利用する方法をおすすめしたい。

発送手続きだけでなく、通関や各種書類の確認までサポートしてもらえるため、発送の負担を大きく減らせるからである。

クーリエとは

クーリエとは、国際宅配便を扱う配送会社である。代表的な会社として、DHL、FedEx、UPSなどがある。

これらの会社は、日本で集荷した荷物を航空便で輸送し、通関を経て、指定された米国AmazonのFBA倉庫まで届けてくれる。

なぜ多くの販売者が発送代行業者を利用するのか

クーリエと直接契約することも可能だが、発送量が少ないうちは送料が高くなる場合がある。

また、米国Amazonへの発送では、通関対応やインポーターとの連携など、初心者には難しく感じる手続きも少なくない。

発送代行業者では、たとえば次のようなサポートを受けられる。

  • クーリエの割引料金による発送
  • 発送依頼の受付
  • インボイス内容の確認
  • 米国側インポーターとの連携
  • 通関時の対応
  • 関税の立替・精算
  • 配送状況の確認
  • FBA納品に関する相談

特に初心者のうちは、「一人で全部やろう」と考えるよりも、経験豊富な業者の力を借りる方が安心して発送できる。

代行業者を選ぶ4つのポイント

発送代行業者を比較するときは、送料だけで判断しないことが重要である。私が確認しているポイントは次の四つである。

① 米国側のインポーターと連携していること

これが最も重要な条件である。

米国AmazonのFBA倉庫への納品時、通関で追加情報が求められた場合でも、Amazonは対応してくれない。放置した場合には廃棄、返送となってしまう場合がある。

そのため、米国現地で「輸入者(インポーター)」になってくれる存在が必要になる。このインポーターを現地で探すのは非常にハードルが高く、費用も高額になる。その点も含めて相談できる代行業者であることは、必須条件と言える。

② 送料だけでなく手数料も確認すること

基本送料だけを見るのではなく、追加手数料も含めた総額で比較することが大切である。

③ FBA納品の実績が豊富であること

長年米国Amazon向け発送を扱っている業者であれば、トラブルへの対応経験も期待できる。現在も継続してFBA発送を取り扱っているかどうかも確認したい。

④ Amazonの変更へ対応できること

Amazonでは、納品先や納品ルール、画面構成などが変更されることがある。最新のルールへ対応している業者の方が、安心して相談できる。

インボイスとは

ここで言うインボイスとは、海外へ発送する商品の内容を税関へ伝えるための書類である。

一般的には、発送する商品について次の内容を記載する。

  • 商品名
  • 数量
  • 単価
  • 商品の種類、材質
  • HTSコード

インボイスは、通関を円滑に進めるための重要な書類である。作成後は、内容に誤りがないか確認してから提出しよう。

HTSコードとは

HTSコードとは、米国へ輸入される商品を分類するための番号である。

商品ごとに分類が決められており、関税率や必要な手続きに影響する場合がある。

始めたばかりの頃はHTSコードの判断に迷うこともある。私自身は、米国Amazonの商品ページをもとにAIへ確認させているが、今までのところトラブルになったことはない。一つの方法として参考にしてほしい。

関税について

米国へ商品を輸出する際は、関税が発生する場合がある。

関税率は商品の種類やHTSコードなどによって異なるが、本稿執筆時点では、少し余裕を見て申告価格に対し15〜20%程度かかるものと考えてもらえれば大きく外れることはない。

利益計算の際は、この関税分をあらかじめ見込んでおきたい。粗利益率10%を目安に仕入れているのであれば、関税を計算に入れていなかっただけで赤字に転じてしまう。

なお、米国FBA納品において発送代行業者を利用する場合は、代行業者が一度立て替え、後日請求されるケースが一般的である。

もし、想定より大きく異なる関税が請求された場合は、インボイス、HTSコード、追跡番号などを確認し、発送代行業者へ相談するとよい。

次回は、発送後に確認すべき5つの項目と、商品によって必要になる規制対応について解説する。

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