商品リサーチを続けていると、気になる商品は少しずつ増えていく。
そのとき、ブラウザのお気に入りや簡単なメモだけで管理していると、以前調べた商品を何度も調べ直すことになってしまう。
候補商品は、Googleスプレッドシートなどで管理することをおすすめする。
毎日少しずつ積み重ねる
リサーチは、一日で何百商品も調べる必要はない。むしろ、毎日30分でも続ける方が大切である。
たとえば、一日に3商品だけでも、その日のうちに
- 候補として残す
- 条件が合わないため除外する
- 後日もう一度確認する
のいずれかを判断する。この積み重ねだけでも、一か月後には多くの商品データが残る。
ただし、商品数を増やすことが目的ではない。
10商品について「なぜ候補に残したのか」「なぜ除外したのか」を説明できる方が、100商品を何となく保存するよりも価値がある。
商品リストは事業の資産になる
商品リストが増えてくると、少しずつ共通点が見えてくる。
- 毎年同じ時期に売れる商品
- 価格が安定している商品
- 出品者が増えやすい商品
- 安定して補充できる仕入先
- 自分のアカウントで販売しやすいブランド
こうした情報は、インターネットで検索しても手に入らない。自分自身が積み重ねた経験だからこそ価値がある。
商品リストは単なるメモではない。将来の利益を支える、自分だけのデータベースなのである。
初心者が避けたい5つの失敗
商品リサーチは、知識だけでうまくなるものではない。実際には、多くの初心者が似たような失敗を経験している。同じ失敗を避けるだけでも、損をする可能性は大きく減らせる。
① 価格差だけを見て仕入れる
最も陥りやすい失敗である。日本では10,000円、米国Amazonでは40,000円。この数字だけを見ると「利益は30,000円もある」と思ってしまう。
しかし実際には、表示価格では売れていない、出品者が多すぎる、自分のアカウントでは販売できない、ということも珍しくない。
価格差は、あくまでリサーチの入口である。必ず回転・競合・利益・出品可否まで確認してから判断しよう。
② 話題の商品だけを追いかける
SNSや動画で紹介された商品は、一時的に価格が高騰することがある。しかし、その情報を見た販売者が一斉に参入すると、価格は短期間で下がることも少なくない。
だから私は、現在の価格だけでは判断しない。話題になる前から売れていたか、過去の価格は安定しているか、出品者は急増していないか、一時的な品切れではないか。こうした点も確認するようにしている。
一時的な人気ではなく、長く売れる商品かどうかを見ることが大切である。
③ 好きなジャンルだけを調べる
自分の好きなジャンルからリサーチを始めること自体は悪くない。商品知識があるため、仕様の違いや価値を理解しやすいからだ。
しかし、「好きだから売れる」とは限らない。最終的に判断するのは、あくまで価格、回転、出品者数、利益といった数字である。趣味とビジネスは分けて考えることも大切だ。
④ すぐに結果を求める
リサーチを始めたばかりの頃は、「数日で利益商品が見つかるはずだ」と思ってしまう人が多い。
実際に、単純な価格差がある商品は山のようにある。しかし、何らかの規制がある場合も多く、すぐには出品できないということも多い。
私自身も最初からうまくいったわけではない。現在のような便利なリサーチツールがなかった頃、月の利益は1万円程度だったこともある。
それでも続けたことで、商品の探し方、ランキングの見方、売れる商品の特徴、調べなくてもよい商品の見分け方が少しずつ身についていった。
リサーチは、才能よりも経験の積み重ねが大きい。最初から長時間取り組む必要はない。毎日30分でも続けることが、将来大きな差につながる。
⑤ 怖くて仕入れられない
私も最初は「本当に売れるのだろうか」という不安から、数千円の仕入れにも踏み切れない時期があった。これは、多くの初心者が感じる自然な不安である。
この不安を小さくする方法は二つある。
一つ目は、少量だけ仕入れて、一度売る経験をすること。商品が売れ、お金として戻ってくる流れを経験すると、仕入れに対する心理的なハードルは大きく下がる。
二つ目は、経験者の考え方を学ぶことだ。ただし、真似をするのは仕入れ金額ではない。参考にするのは、「なぜその商品を選んだのか」という判断基準である。
初心者の目標は、大量仕入れではない。自分で選んだ商品を一つ販売し、成功体験を積み重ねることである。
リサーチを効率化するという選択肢
ここまで紹介してきた商品リサーチは、特別なスクールや専用ツールがなくても実践できる。
一方で、商品数が増えてくると、米国Amazon、日本の仕入先、価格履歴、ランキング、出品者数、利益計算など、確認する画面も増えていく。その結果、リサーチそのものより、情報を探したり整理したりする時間の方が長くなることもある。
現在は、こうした作業を効率化するリサーチツールも登場している。私自身も、実際の業務では専用のAIリサーチツールを活用している。
商品候補の検索、日本商品を扱う販売者の検索、販売者の商品一覧の取得、国内価格の確認、ランキングや価格の推移確認、販売数の推定、日米価格の比較、利益の一次計算、候補商品の管理など、繰り返し行う作業を大幅に短縮できる。
もちろん、AIが利益商品を保証してくれるわけではない。自分のアカウントで販売できるか、継続して仕入れられるか、実際に利益が残るか。こうした点は、最終的に自分自身で確認する必要がある。
リサーチツールは、仕入れを代わりに判断してくれるものではない。判断するための時間を短縮してくれる道具なのである。まずは基本を身につけ、その後で必要に応じて活用を検討すれば十分だ。
この章を読んだ後の一歩
ここまで読んだら、実際に一つだけ商品を調べてみよう。
米国Amazonで日本商品を検索し、その商品を販売している販売者を一人見つける。その販売者が扱っている商品の中から、気になる商品を一つ選ぶ。
そして、米国Amazonでの販売価格、日本での仕入価格、出品者数、自分のアカウントで販売できるかを確認する。
最初から利益商品を見つける必要はない。まずは、手順を一度実践してみることが大切である。その一歩が、商品を見る目を育てる最初の経験になる。
次回からは、見つけた商品を「どこで、どのように仕入れるか」──実際の仕入れ方法とポイント活用について解説していく。

