米国Amazon輸出では、日本Amazonの出品者用アカウントを起点とし、「Amazonグローバルセリング」を利用して米国Amazonへ販売地域を広げる方法が基本になる。
すでに日本Amazonの大口出品アカウントを利用している方は、新たに作成し直す必要はない。登録情報が現在も正しいことを確認できれば、確認事項だけ読み、次のPayoneerの準備へ進んでほしい。
日本Amazonアカウントの役割
日本Amazonの出品者用アカウントには、本人情報、事業者情報、クレジットカード、銀行口座などを登録する。ここで整えた情報をもとに、後から米国Amazonの登録へ進むことになる。
私はこのアカウントを、「米国Amazon販売へ向かう出発点」と考えている。ここがしっかり整っていれば、その後の登録もスムーズに進めやすくなる。
逆に言えば、ここで入力した氏名や住所の表記が、そのまま後工程すべてに引き継がれていく。だからこそ、最初の入力が重要なのである。
なぜ大口出品を選ぶのか

日本Amazonには、小口出品と大口出品という2つの出品プランがある。
小口出品は、商品が売れるたびに基本成約料が発生し、利用できる機能にも制限がある。
一方、大口出品では月額料金はかかるものの、広告機能、レポート機能、各種出品ツールなど、事業として販売を行うための機能が利用できる。
グローバルセリングを利用して米国Amazonへ展開することを前提とするなら、大口出品を選択することになる。
なお、料金や利用条件は変更されることがあるため、登録時には必ず最新の公式情報を確認してほしい。
登録の流れ
登録画面の名称や順番は変更されることがあるが、大まかな流れは変わらない。基本的には、次の順番で進めていく。
- 出品用メールアドレスを登録する
- 個人または法人を選択する
- 氏名または法人名を入力する
- 住所・電話番号を登録する
- クレジットカードを登録する
- 売上受取用の銀行口座を登録する
- ストア情報を入力する
- 本人確認書類・住所確認書類を提出する
- 必要に応じて追加審査へ対応する
ここで入力する氏名や住所は、事前準備でまとめておいた内容をそのまま使用すればよい。新たに考え直す必要はない。
事前準備を済ませてきた人にとって、この作業は「考える作業」ではなく「転記する作業」になる。それが理想の状態である。
初心者によくある3つのミス
日本Amazonの登録では、初心者が同じようなところでつまずくことが多い。代表的なのは、次の3つである。
① 本人確認書類と住所が一致していない
登録画面では建物名まで入力したものの、提出した書類には建物名が記載されていない。あるいは、部屋番号や番地の表記が異なっている。このような小さな違いでも、確認が必要になることがある。
② クレジットカードの名義が違う
家族カードなどを利用し、申請者本人とは異なる名義のカードを登録してしまうケースである。登録するカードは、できるだけ申請者本人、または登録法人に対応した名義のものを利用したい。
③ 銀行口座の名義が違う
Amazonへ登録した氏名や法人名と、銀行口座名義が一致していない場合も、確認が必要になることがある。特に法人で登録する場合は、登記上の法人名と銀行口座名義が対応しているか確認しておこう。
いずれも、原因は同じである。情報そのものではなく、表記の不一致でつまずいている。
登録が終わったら確認すること
登録が完了したら、すぐ次へ進む前に、一度内容を確認しておこう。確認したい項目は次のとおりである。
- 大口出品になっているか
- 本人確認・必要な審査が完了しているか
- クレジットカードは有効か
- 日本の銀行口座が登録されているか
- 氏名・住所・事業者情報は正しいか
- 電話番号とメールアドレスは現在も利用できるか
- グローバルセリングへ進める状態になっているか
ここまで確認できれば、日本Amazon側の準備は完了である。
地味な確認作業に感じるかもしれない。しかし、後の工程で「なぜか審査が通らない」という状態になったとき、原因の多くはこの段階の入力内容にある。先に潰しておけば、後戻りの時間を大きく減らせる。
次回は、米国Amazonの売上を受け取るための口座、Payoneerの準備について解説する。

