「安く買えるから」ではなく「利益を残せるから」仕入れる──注文前の最終確認

利益が出そうな商品を見つけたからといって、すぐに仕入れてよいわけではない。

仕入れは、利益を生み出すための第一歩である。その一方で、お金を先に使い、在庫を抱えるという「リスクの始まり」でもある。

だからこそ、「安く買えるから仕入れる」のではなく、「利益を残せるから仕入れる」という考え方が重要になる。

① 注文する直前に、もう一度確認する

リサーチ時点で利益が出そうだと判断した商品でも、そのまま注文してよいとは限らない。

Amazonでは、販売価格、ランキング、出品者数、在庫状況などが毎日のように変化している。リサーチした時点では利益が出ていた商品でも、数日後には競合が増え、価格が下がっていることも珍しくない。

そのため、注文を確定する直前には、必ずもう一度状況を確認する。私が確認している主な項目は次のとおりである。

  • 自分の米国Amazonアカウントで出品できるか
  • 現在の販売価格はいくらか
  • ランキングやランキング降下回数に大きな変化はないか
  • 出品者が急激に増えていないか
  • Amazon手数料・国際送料・関税などを差し引いても利益が残るか
  • 継続して仕入れられる商品か
  • 商品の型番・数量・セット内容・状態が米国Amazonの商品ページと一致しているか

リサーチで使った判定基準──粗利益率10%以上、月10回以上のランキング降下、出品者数3〜10名程度、継続して仕入れられること、出品制限をクリアしていること──を、注文ボタンを押す前にもう一度あてはめる。

この数分の確認を省略したために赤字になる、というのが最も避けたい失敗である。

② ポイントを含めなくても利益が出る商品を選ぶ

ポイント還元は、利益を大きく伸ばせる魅力的な仕組みである。

しかしポイントには、キャンペーンへのエントリー、還元上限、対象商品の条件、付与時期など、さまざまな条件がある。条件を満たせなければ、予定していたポイントを受け取れないこともある。

そのため私は、利益を必ず二段階で確認している。

第一段階 ポイントを含めない利益

まずは、商品代金、Amazon手数料、FBA手数料、国際送料などの諸経費を差し引き、ポイントを考えなくても利益が残るか確認する。ここで黒字にならない商品は、基本的に仕入れ対象にはしない。

第二段階 ポイントを加えた利益

そのうえで、キャンペーン条件、還元上限、クレジットカードの条件などを確認し、実際に受け取れる可能性が高いポイントだけを利益へ加える。

ECモールでは「最大20%還元」といった表示を見ることがある。しかし、こうした数字はすべての条件を満たした場合の最大値であることが少なくない。表示されている還元率をそのまま利益へ加えてしまうと、実際には利益が大きく下がることもある。

ポイントは、赤字の商品を黒字へ変えるためのものではない。すでに利益が出る商品を、さらに利益率の高い商品へ育てるためのものと考えることが重要である。

③ 最初は少量だけ仕入れ、売れた商品を補充する

物販を始めたばかりの頃は、「本当に売れるのだろうか」という不安を感じる人が多い。私自身も、利益が出そうな商品を見つけても、注文ボタンを押すことが怖かった時期がある。

その不安を小さくする最も確実な方法は、最初から大量に仕入れないことである。

まずは数商品だけ、少量を仕入れてみよう。そして、

  1. 商品を仕入れる
  2. 商品が届く
  3. 米国へ発送する
  4. Amazonへ納品される
  5. 実際に売れる
  6. 売上金を受け取る

という流れを一度経験する。この経験が、次の仕入れへの自信につながる。

仕入れ規模を広げる3つのSTEP

STEP1 開始時

最初は、利益を大きく伸ばすことよりも、「一つの商品を仕入れ、一つ売る」という経験を積むことを優先する。

STEP2 習熟後

販売実績が確認できた商品は、在庫を切らさないよう補充していく。新しい商品ばかり探すのではなく、売れた商品を継続して販売することが、売上を安定させる近道である。

STEP3 拡大時

販売経験が増え、資金にも余裕が出てきたら、仕入れ数量、クレジットカードの利用可能額、仕入れ先などを段階的に増やしていく。メーカーや卸業者との取引も、この段階から検討すれば十分である。

大きな自己資金は必要ない

この順序を守れば、大きな自己資金がなくても、無理のない規模から米国Amazon輸出ビジネスを始められる。

最初から資金を用意しようとして動けなくなるより、少額で一巡させてしまう方が、結果的に早い。売上金を受け取るところまで一度経験すれば、次に何を確認すべきかが体感として分かるようになる。

次回は、「どこから仕入れるか」──仕入れ先の選び方と使い分けについて解説する。

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