「一番安い店」ではなく「継続利用できる店」を選ぶ──仕入れ先の使い分け

利益が出る商品を見つけたら、次に考えるのが「どこから仕入れるか」である。

同じ商品でも、仕入れ先によって、価格、送料、ポイント、購入数量の制限、在庫の安定性などが異なる。そのため、最安値だけを見て仕入れ先を決めるのはおすすめできない。

仕入れ先を比べるときの7項目

私が比較している主な項目は次のとおりである。

  • 商品価格
  • 送料
  • 獲得できるポイント
  • 購入数量の制限
  • 特定商取引法に基づく販売者情報
  • 商品の状態
  • 在庫の安定性

一見すると価格が少し高くても、在庫が安定し、商品の状態が良く、必要な書類を保管できる仕入れ先の方が、長期的には使いやすいことも多い。

反対に、ポイント還元率だけを見て選んだ結果、商品が届かない、外箱に傷みがある、購入履歴が残らない、継続して仕入れられない、といった問題が起これば、事業全体では大きな損失につながる。

仕入れ先は、「一番安い店」を探すのではなく、「安心して継続利用できる店」を選ぶという視点が重要である。

① 日本Amazon

日本Amazonは、商品数が多く、検索もしやすいため、初心者でも利用しやすい仕入れ先である。

Amazonが販売している商品は、配送や返品の仕組みも整っており、急いで補充したい商品にも向いている。

ただし、同じ商品ページでも、Amazon販売とマーケットプレイス出品者では、販売者や発送者、商品の状態、請求書の内容などが異なる。

注文前には、誰が販売し、誰が発送する商品なのかを確認しておきたい。

② 楽天市場

楽天市場は、大型セールや買い回りイベントなど、ポイント還元に強みがある。条件がそろえば、実質的な仕入れ価格を大きく下げられることもある。

一方で、出店しているショップによって品質には差がある。そのため、価格だけを見るのではなく、

  • ショップの評価
  • 運営実績
  • 商品状態
  • 返品対応
  • 請求書の発行可否

なども確認したい。

③ Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは、決済サービスや会員制度と組み合わせることで、ポイント還元が大きくなることがある。

ただし、有料サービスへの加入や通信契約などが条件となる場合もある。還元率だけを見るのではなく、必要な費用も含めて、本当に利益が増えるかどうかを判断することが重要である。

④ メーカー・正規卸業者

メーカーや正規卸業者は、ECモールほどポイント還元が高くないこともある。しかし、事業を継続していくうえでは非常に大きなメリットがある。

  • 商品を一般的な価格より安価に仕入れやすい
  • 安定して同じ商品を仕入れやすい
  • 発注数量を相談しやすい
  • 請求書や納品書を発行してもらいやすい
  • 商品の流通経路が明確
  • 出品制限解除に必要な書類を相談しやすい

もちろん、最低発注数量や取引条件が設けられている場合もある。そのため、最初から卸取引だけにこだわる必要はない。

まずはECモールなどで販売実績を積み、継続して売れる商品が見えてきた段階で、メーカーや卸業者との取引を検討すれば十分である。

目的に応じて使い分ける

どの仕入れ先にも、長所と短所がある。だから私は、一つだけを使い続けるのではなく、商品ごとに目的を決めて使い分けている。

たとえば、

  • すぐに補充したい商品
  • ポイントを重視したい商品
  • 継続供給を重視したい商品
  • 書類を確実に残したい商品

では、最適な仕入れ先が異なることもある。

商品数が豊富なところ、ポイント還元に強いところ、在庫が安定しているところ、書類を準備しやすいところ。仕入れ先にはそれぞれ得意分野がある。一つの仕入れ先にこだわる必要はない。

目的に応じて使い分けることで、利益と安定性の両方を高めることができる。

利益だけでなく、事業運営まで考える

初心者のうちは、どうしても「今回の1商品でいくら儲かるか」に意識が向く。

しかし仕入れ先の選択は、今回の利益だけでなく、半年後に同じ商品を補充できるか、出品制限の解除申請で使える書類が残るか、といった事業全体の安定性にも影響する。

利益だけではなく、安定した事業運営まで考えた仕入れ先選びを心掛けよう。

次回は、仕入れの利益を大きく左右する「ポイント」の考え方と、還元条件の落とし穴について解説する。

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