商品リサーチには、さまざまな方法がある。しかし、初心者が最初に取り組むのであれば、私はセラーリサーチをおすすめしたい。
セラーリサーチとは何か
セラーリサーチとは、すでに米国Amazonで日本商品を販売している販売者を調べ、その販売者が扱っている商品を参考にする方法である。
初心者は「アメリカでは何が売れるのだろう」と考えるところから始めがちだ。しかし、ゼロから考えようとすると、どうしても自分が知っている商品や好きなジャンルだけに偏ってしまう。
一方、セラーリサーチでは、すでに販売実績のある商品を入口にするため、市場で実際に扱われている日本商品を効率よく知ることができる。
ただし、誤解してほしくないことがある。販売者が扱っている商品を、そのまま仕入れればよいという意味ではない。その商品が、
- 自分のアカウントで出品できるか
- 現在も利益が残るか
- 出品者が増えすぎていないか
- 継続して仕入れられるか
は、自分自身で確認する必要がある。
セラーリサーチは、「利益商品を教えてもらう方法」ではなく、「商品候補を見つける方法」なのである。
手順① まずは一つ、日本商品を検索する
最初は、よく知っている日本商品を一つ検索してみよう。検索するときは、商品名、ブランド名、JANコードなどを利用すると見つけやすい。
日本と米国では商品名が異なることもある。その場合は、ブランド名やJANコードを組み合わせながら検索するとよい。
手順② 日本商品を扱う販売者を見つける
商品ページを開いたら、その商品を販売している販売者を確認する。
その中から、日本の商品を多く扱っている販売者や、日本から販売していると考えられる販売者を探してみよう。
最初から何十人も探す必要はない。一人見つけられれば十分である。
手順③ 販売者の商品一覧を見る
販売者のプロフィールやストアフロントを開くと、取り扱っている商品を一覧で確認できる場合がある。
そこから、
- 日本の商品と思われるもの
- 比較的小さく発送しやすいもの
- 繰り返し販売されていそうなもの
- 自分がまだ調べたことのないもの
を探してみよう。
ここでも、すべての商品を確認する必要はない。まずは「少し気になる商品を一つ選ぶ」、それだけで十分である。
商品リサーチで大切なのは、最初から利益商品を探し当てることではない。「正しい順番で商品を見る習慣」を身につけることなのである。
一次判定──調べる商品を減らす技術
セラーリサーチを始めると、多くの魅力的な商品が見つかる。しかし、見つけた商品をすべて詳しく調べていては、時間がいくらあっても足りない。
そこで行うのが一次判定である。目的は、「詳しく調べる価値がある商品だけを残すこと」だ。ここでは完璧な利益計算は必要ない。次の3つだけを確認しよう。
① 日本と米国で同じ商品か
最初に確認するのは、本当に同じ商品かどうかである。
商品名が似ていても、型番、色、容量、セット数、サイズなどが違えば、別の商品として扱わなければならない。
たとえば、日本では1個入り、米国では2個セットだった場合、価格だけを比べても意味はない。また、型番が一文字違うだけで、新旧モデルや仕様違いということもある。
商品が一致していることを確認できて初めて、価格や利益を正しく比較できる。
少しでも迷ったら、その商品はいったん保留にしよう。初心者のうちは、「分からない商品を無理に調べない」ことも大切な判断である。
② ある程度の価格差があるか
次に、日本と米国の販売価格を比べる。ここでも細かな利益計算までは必要ない。見るのは「詳しく調べる価値がありそうか」という一点だけである。
日本より米国の価格がほとんど変わらない商品や、日本の方が高い商品は、この段階で候補から外してしまってよい。
ただし、注意したいことがある。表示されている価格と、実際に売れている価格は必ずしも同じではない。
表示価格だけを見て「利益が出そうだ」と判断するのは早い。本当にその価格で売れているかどうかは、後の工程で詳しく確認していく。
③ 自分のアカウントで出品できるか
最後に確認するのが、自分のアカウントで販売できる商品かどうかである。
セラーセントラルでASINコードを検索すると、出品できるかどうかを確認できる。
価格差があり、売れそうな商品だったとしても、出品できなければ販売することはできない。
もし「出品許可が必要」と表示されたら、その場で仕入れを進める必要はない。まずは、現在のアカウントで販売できる商品を探すことを優先しよう。
一次判定で記録する内容
一次判定では、多くの情報を記録する必要はない。まずは次の項目だけ整理しておけば十分である。
- ASINコード
- 商品名
- 米国Amazonの商品ページ
- 日本の仕入先候補
- 米国での販売価格
- 日本での販売価格
- 出品できるかどうか
- 一次判定の結果
条件が合わない商品は、この時点で候補から外す。詳しく調べる商品を絞ることで、その後のリサーチ効率は大きく向上する。
次回は、一次判定を通過した商品をどう分析するのか。ランキング、出品者数、実売価格、手数料、利益率の見方を解説する。

