米国Amazonで商品が売れると、売上は米ドルで支払われる。
本稿執筆時点では、直接日本の銀行口座で受け取ることはできない。そのため、売上を受け取るにはPayoneerなどの外貨決済サービスを利用する。
実際に米国Amazon輸出ビジネスで利用可能な外貨決済サービスは、Payoneer以外にもWiseやWorldfirstなど複数ある。ここではPayoneerを利用する方法を基本として説明する。
初めて聞くサービスかもしれないが、役割はとてもシンプルである。「米ドルを受け取り、日本の銀行口座へ送金するための窓口」と考えればよい。
Payoneerの役割と資金の流れ

Payoneerは、海外企業や海外マーケットプレイスから代金を受け取るための外貨決済サービスである。
資金の流れは次のようになる。
- 米国Amazon
- → Payoneerの米ドル受取口座
- → 必要なタイミングで日本円へ両替
- → 日本の銀行口座へ送金
つまり、Payoneerは売上の「通過点」である。ここで売上が止まってしまうわけではなく、自分のタイミングで日本円へ動かせる。
この流れを最初に理解しておけば、後から資金管理もしやすくなる。
Payoneer登録の流れ
登録手順も、日本Amazonと同じように、一つずつ進めれば難しくない。大まかな流れは次のとおりである。
- メールアドレスとパスワードを設定する
- 個人または法人を選択する
- 氏名または法人名を入力する
- 住所・電話番号・生年月日を入力する
- 本人確認書類を提出する
- 必要に応じて事業内容などを入力する
- 日本の銀行口座を登録する
- 審査を受ける
- 米ドル受取口座が利用できることを確認する
ここでも重要なのは、日本Amazonで使用した氏名・住所と同じ表記を使用することである。
Payoneerだけ英語住所の並び方が違う、という状態は避けたい。3つのアカウントの表記がそろっていることが、審査をスムーズに通すための条件になる。
登録後は口座情報を保存しておく
審査が終わると、米ドル受取口座の情報が表示される。
この情報は後ほど米国Amazonへ登録するため、すぐに確認できる場所へ保存しておこう。保存しておきたい主な情報は次のとおりである。
- 登録メールアドレス
- 顧客ID
- 銀行名
- 口座番号
- ルーティング番号
- 口座種別
- 口座名義
- 銀行所在地
後から探し直すよりも、この時点でまとめて記録しておく方が作業はスムーズになる。米国Amazonの登録画面で入力を求められたときに、手元にそろっているかどうかで作業時間はまったく変わる。
為替を気にしすぎる必要はない
Payoneerへ入金された米ドルは、好きなタイミングで日本円へ両替し、日本の銀行口座へ送金できる。
この自由度があるために、初めて輸出を始めると「円安になるまで待った方がいいのだろうか」と考えてしまう人も多い。
しかし、最初のうちはそこまで気にする必要はない。
たとえば、
- 毎月末
- クレジットカードの支払日前
- 一定額がたまったタイミング
など、自分なりのルールを決めて運用すれば十分である。
為替の予測に時間を使うよりも、売れる商品を一つ見つける方が、この段階では確実に成果につながる。両替のタイミングで得られる差よりも、商品選定で生まれる差の方がはるかに大きいからである。
まずは「受け取れる環境」を整える
Payoneerの準備が終われば、残るは米国Amazonの出品アカウントだけである。
この段階で優先すべきなのは、為替でも資金運用でもない。「売上を受け取れる環境を整えること」である。
受け取る仕組みができていなければ、どれだけ商品が売れても手元に資金は戻ってこない。逆に言えば、ここさえ整えておけば、あとは販売に集中できる。
次回は、いよいよグローバルセリングを利用した米国Amazon出品アカウントの登録、そして登録後に確認する税務情報について解説する。

