米国Amazon輸出ビジネスでは、新しい利益商品を探し続けることだけが重要なのではない。
実際には、一度売れた商品を、在庫切れになる前に補充し続けることが、売上を安定させる大きなポイントになる。
そのため、継続して販売したい商品については、「今いくらで仕入れられるか」だけではなく、「今後も仕入れ続けられるか」という視点を持つことが大切である。
日本Amazonの在庫を確認する
日本Amazonでは、Amazonが販売・発送している商品は、比較的在庫が安定していることが多い。
一方で、人気商品になると、次のようなことが発生することもある。
- 一人○点までの購入制限
- 一定期間内の購入制限
- 抽選販売
- 突然の在庫切れ
また、マーケットプレイスの商品は、販売者ごとに在庫状況が異なるため、継続して購入できるとは限らない。
「今日は買えたから、来月も買える」とは考えず、定期的に在庫状況を確認する習慣をつけたい。
ECモールは複数の仕入れ先を持つ
ECモールでは、同じ商品を複数のショップが販売していることが多い。そのため、一つのショップだけに依存するのではなく、あらかじめ複数の候補を持っておくことをおすすめする。
第一候補が在庫切れになっても、第二候補へ切り替えられれば、販売を止めずに済む。
私は、継続して販売する商品については、仕入れ先ごとに、ショップ名、商品価格、送料、ポイント還元などを一覧で管理している。
こうしておくことで、在庫がなくなったときも、すぐに次の仕入れ先を判断できる。在庫切れが起きてから探し始めると、その間の販売機会がまるごと失われてしまう。
売れるようになったら卸業者も検討する
毎月安定して販売できる商品が増えてきたら、メーカーや正規卸業者との取引も選択肢に入る。
継続的に仕入れられる可能性が高く、発注数量や卸値について相談できる場合もあるため、事業が大きくなるほど心強い存在になる。
ただし、卸業者が常に最も有利とは限らない。クレジットカード決済が利用できなかったり、ポイント還元が受けられなかったりすることで、実質的な仕入れ価格はECモールの方が安くなるケースもある。
そのため、すべての商品を卸へ切り替えるのではなく、商品の特徴に合わせて使い分けることが重要である。
安定供給を重視する商品、ポイント還元を重視する商品、書類の整備を重視する商品、セール期間だけ購入する商品。このように考えると、無理のない仕入れ体制を作りやすい。
意識は「探す」から「切らさない」へ移る
初心者は、「利益商品を探すこと」に意識が向きがちである。
しかし、事業が安定してくると、重要なのは売れた商品を切らさないことへ変わっていく。
新しい商品を探すことも大切だが、売れている商品の補充体制を整えることも、同じくらい重要なのである。
実店舗仕入れの位置付け
仕入れ先は、オンラインだけではない。家電量販店、ドラッグストア、ディスカウントストア、リサイクルショップなど、実店舗にも利益商品が眠っていることがある。
オンラインでは売り切れている商品でも、店舗には在庫が残っていることも珍しくない。また、店頭で実物を確認できるため、中古品や外箱の状態が重要な商品では、実店舗仕入れのメリットは大きい。
初心者はオンライン中心がおすすめ
一方で、実店舗仕入れには、移動時間というコストがある。
一日かけて複数の店舗を回っても、利益商品が数点しか見つからないのであれば、同じ時間をオンラインリサーチへ使った方が効率が良いことも多い。
そのため、初心者にはまずオンライン仕入れを中心に始めることをおすすめしたい。
オンラインであれば、商品比較、価格確認、購入履歴の保存、作業時間の管理もしやすく、仕入れの流れも覚えやすい。
まずはオンラインで経験を積み、必要に応じて実店舗仕入れを取り入れる方が、無理なく事業を拡大できる。
実店舗が活躍する場面
もちろん、実店舗だからこそ見つけられる商品もある。
- オンラインでは売り切れている商品
- 地域限定商品
- 数量限定商品
- 中古品など状態確認が必要な商品
- 外箱の状態が重要な商品
- 閉店セールや決算セールの商品
こうした商品は、実際に店舗へ足を運ぶことで、思わぬ利益商品になることもある。
また、事業を長く続けていると、店舗スタッフや仕入れ担当者との信頼関係ができ、在庫状況を相談できたり、まとまった数量について話し合えたりする場合もある。
ただし、これは事業を継続した結果として得られるものであり、最初から特別な取引を期待する必要はない。まずは、一人のお客様として誠実に利用を続けることが大切である。
判断基準は「どこで買うか」ではない
オンラインと実店舗には、それぞれ異なる強みがある。どちらか一方だけにこだわるのではなく、商品の特徴や目的に応じて使い分けることで、より安定した仕入れができるようになる。
大切なのは、「どこで買うか」ではなく、「利益を継続して生み出せる仕入れ方法かどうか」という視点で判断することである。
次回は、仕入れと販売のタイミング──年間のセールイベントをどう活用するかについて解説する。

