販売が始まると、多くの販売者は「今日はいくら売れたか」が気になる。
もちろん売上金額は重要な数字である。しかし、販売を長く続けるためには、「何が、どれだけ、どのように売れているのか」まで把握することが大切である。
売上の見方
販売開始後、最初に確認したいのは売上金額だけではない。次の三つを確認する習慣をつけよう。
- どの商品が売れたか
- 何個売れたか
- いくらで売れたか
セラーセントラルのビジネスレポートでは、日別、週別、月別、商品別など、さまざまな切り口で売上を確認できる。
しかし、初心者のうちは、すべての画面を見る必要はない。まずは前日の売上と月間累計を確認するだけで十分である。
大切なのは、「売れた」という事実だけではない。どの商品が繰り返し売れているのかを知ることで、今後の仕入れ判断にもつながっていく。
最初の目標は「一個売ること」
始めたばかりの頃は、月商1,000万円のような大きな数字を目標にしなくてよい。
まず目指したいのは、商品が一個売れ、その売上がAmazonへ計上され、実際に入金されるまでの流れを経験することである。
この一連の流れを一度経験すると、海外販売への不安は大きく減っていく。
在庫は「数」ではなく「日数」で見る
在庫管理では、現在の在庫数を見るだけでは十分ではない。
重要なのは、「あと何日で在庫がなくなるか」という視点である。
在庫補充を判断するときは、次のような要素をあわせて確認する。
- 直近の販売数
- FBA倉庫の在庫数
- 日本側に保管している在庫
- 商品を仕入れるまでの日数
- 梱包・発送に必要な日数
- FBA倉庫で受領されるまでの日数
在庫補充は、商品がなくなってから考えるものではない。仕入れてから米国で販売可能になるまでには、相応の日数がかかる。だからこそ、販売状況を見ながら在庫があるうちに次の発送を準備することが重要である。
販売数は、通常であれば直近三か月程度を参考にすると判断しやすい。一方で、季節商品や急に売れ始めた商品については、直近一か月、あるいは数週間の動きも確認しよう。
在庫管理で最初に見る3つの数字
在庫管理では、まず次の三つだけを確認すれば十分である。
- 現在のFBA在庫数
- 直近一週間の販売数
- 次回発送予定数
細かな分析よりも、在庫切れを防ぐことを優先して考えよう。
在庫切れは売上が止まるだけでなく、Buy Boxや検索結果での販売機会にも影響する可能性がある。
返品と販売不可在庫
FBAでは、返品受付や基本的な購入者対応をAmazonが行ってくれる。
返品された商品は、Amazonの確認を経て、再販売可能な在庫と販売不可在庫の二つに分類される。
再販売可能と判断された商品は、通常、販売可能在庫へ戻る。
一方、販売不可と判断された商品については、返送、廃棄、その他の処理を検討する必要がある。状況によっては、米国内の転送先が必要になる場合もあるため、セラーセントラルの案内を確認しながら対応したい。
同じ返品が続く場合
返品が一件発生しただけで、過度に心配する必要はない。
しかし、同じ理由による返品が繰り返される場合は、商品の品質だけではなく、商品ページの内容も見直した方がよい。
- 商品説明
- 商品画像
- セット内容
- コンディション表記
これらに、購入者が誤解しやすい表現がないか確認してみよう。
私も過去に、日本Amazonでは一個入りの商品だったものが、米国Amazonでは二個セットとして登録されている商品を確認したことがある。
このような違いに気付かないまま販売すると、返品や低評価につながる可能性がある。
返品は、「商品が悪かった」とは限らない。販売ページとの認識のずれが原因であることも少なくない。
返品理由を確認することで、今後の販売改善につながるヒントが見つかることもある。
通常運営の流れ
日々の管理は、次の流れで回っていく。
売上確認 → 在庫確認 → 必要なら補充判断 → 返品内容を確認 → 商品ページ・販売方法を改善
一つひとつは数分で終わる作業である。この繰り返しが、販売を安定させていく。
次回は、売れてから実際にお金が手元へ届くまで──売上から入金までの5つの段階について解説する。

