グローバルセリングで米国Amazonへ登録する──税務情報と最終チェックまで

日本Amazonの大口出品アカウントと、Payoneerの米ドル受取口座の準備が終われば、いよいよ米国Amazonの出品アカウントを登録する。

ここでは、日本Amazonのセラーセントラルから「Amazonグローバルセリング」を利用して、米国市場へ販売地域を広げる方法を基本として説明する。

ここまで準備を進めてきた方なら、必要な情報や書類はすでに手元にそろっているはずだ。あとは、一つずつ入力していけばよい。

登録前に確認しておくこと

登録を始める前に、次の項目をもう一度確認しておこう。

  • 日本Amazonの大口出品アカウントが利用できる状態である
  • Payoneerの米ドル受取口座が開設されている
  • 本人確認書類と住所確認書類を準備している
  • 本人または法人名義のクレジットカードがある
  • SMS認証を受けられる電話番号がある
  • 氏名・住所・事業者名の表記を統一している
  • 英語住所を一つの表記に統一している
  • 提出する画像が鮮明である
  • Payoneerの口座情報を控えている

ここまで確認できていれば、登録作業で慌てる場面は大きく減るだろう。

登録の流れ

実際の画面は変更されることがあるが、基本的な流れは次のとおりである。

  1. 日本Amazonのセラーセントラルへログインする
  2. Amazonグローバルセリングの画面を開く
  3. 米国での販売を選択する
  4. 氏名・住所・事業者情報を確認する
  5. 本人確認書類・住所確認書類を提出する
  6. クレジットカードを登録する
  7. Payoneerの米ドル受取口座を登録する
  8. 電話番号の認証を行う
  9. Amazonの審査を受ける
  10. 税務情報を登録する

順番だけを見ると長く感じるかもしれない。しかし、ここまで準備してきた情報を入力していく作業が中心である。一つずつ進めれば、決して難しいものではない。

なお、登録画面では米国だけでなく複数の販売地域が表示される場合もある。実際に登録するときは、セラーセントラルに表示される対象地域を確認しながら進めればよい。

住所確認書類でつまずかないために

登録時に最も確認が必要なのが、住所確認書類である。

たとえば、登録画面では

3-1-2 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo

と入力している一方で、提出した書類には

Marunouchi 3-1-2, Chiyoda, Tokyo

と記載されていることがある。

人が見れば同じ住所だと分かる。しかし、審査では異なる情報として判断される可能性がある。

そのため、番地、建物名、部屋番号、市区町村、都道府県、郵便番号、法人名などを、一行ずつ確認してから提出することをおすすめする。提出した後に修正するよりも、提出前に確認する方がはるかに効率的である。

登録後に確認する税務情報

米国Amazonのアカウントが作成されたら、販売を始める前に税務情報も確認しておこう。

税務という言葉を聞くと難しく感じるかもしれない。しかしこの段階では、「登録が完了しているか確認する」という程度の理解で十分である。

なお、筆者は税理士などの専門資格を保有していない。ここで紹介する内容は実務経験に基づく一般的な考え方であり、制度の解説や個別の判断を行うものではない。

W-8BENについて

個人で登録する場合は、税務情報の入力の中でW-8BENに関する申告を行う場合がある。これは、米国外に居住する個人であることなどを申告するための税務書類である。

法人で登録する場合は、W-8BENではなく、W-8BEN-Eなど別の書類が必要になることもある。

現在は紙の書類を郵送するのではなく、Amazonの「Tax Information Interview」の画面に回答し、その内容に基づいて手続きする場合が多い。表示される質問は、個人か法人か、居住国、氏名または法人名、住所、納税者番号、租税条約に関する内容など、登録内容によって変わる。

ここで重要なのは、途中で入力を止めたままにしないことである。入力が完了していないと、売上金の受け取りなどに影響する可能性がある。

判断に迷う場合は、税理士などの専門家へ相談してほしい。

クレジットカードの請求先住所

もう一つ確認しておきたいのが、クレジットカードの請求先住所である。カード会社へ登録されている住所と、Amazonへ登録した住所との対応が取れていないと、確認が必要になることがある。

英語表記を完全に一致させられない場合でも、「どの住所と対応しているか」を説明できる状態にしておけば安心である。

販売開始前の最終チェック

ここまで準備が終われば、販売開始は目前である。最後に、3つのアカウントが正しく準備できているか確認しよう。

準備確認する内容
日本Amazon本人確認、銀行口座、クレジットカード、大口出品登録が完了している
Payoneer本人確認、日本の銀行口座登録、米ドル受取口座が利用できる
米国AmazonPayoneer口座、税務情報、クレジットカード登録が完了し、出品できる状態になっている

3つとも問題がなければ、販売を始めるための土台は完成である。

ここまでの作業は地味に感じるかもしれない。しかし、一度正しく登録してしまえば、毎月同じ登録作業を繰り返す必要はない。この土台が、これから長く販売を続けていくための基礎になる。

すべてを理解してから始めなくてもよい

私が初めてAmazonへ登録したときも、本人確認書類、銀行口座、英語住所、税務情報など、分からないことばかりだった。説明を読んでも、最初からすべてを理解できたわけではない。

それでも、一つ登録する。表示された内容を確認する。分からないことがあれば調べる。必要であれば、詳しい人へ相談する。その繰り返しで、少しずつ前へ進むことができた。

だから、あなたも最初から完璧を目指す必要はない。それよりも大切なのは、「今できる一歩を積み重ねること」である。

なお、登録画面や審査条件、料金などは変更されることがあるため、実際に手続きを進める際は、必ず最新の公式情報を確認してほしい。

販売の土台は、これで完成である。次回からは、いよいよ実際に販売する商品を探す方法について解説していく。価格差だけを見るのではなく、販売数、競合、利益、出品規制などを確認しながら、継続して販売できる商品を見つける考え方を学んでいこう。

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